LIFT OUR VOICES and SING

GOSPEL CHOIR

 
 
Tommy Walker Worship concertのクワイアWSに参加しました!

正直に言うと、Tommy Walker・・・初めて聞く名前でした・・。
しかし彼のプロフィールを見たら、馴染みのあるIsrael Houghtonも演奏している名曲、「He Knows My Name」の作者だということが判明!!

WS中、クワイアの指導は、Tommyと一緒に来日するLinda McCaryというシンガーがリードしてくれるとの事。
彼女も何人もの大物アーティストのバックコーラスを長年務めていたそうで、こちらもまた期待が膨らみます。
WS初日は、日本についたばかりでお疲れ・・ということで、Lindaの登場は翌日からになりました。
そして2日目、開始時間より少し早く会場に着いたのですが、すでにLindaは会場に来ていて参加者と談笑中。
ピリピリした雰囲気は全くなく、彼女がその場にいることが本当に自然に感じられました。

そしていよいよWS開始!
WSとはコンサートのリハーサルも兼ねているけれど、少しでも私の持つ知識・技術が皆の役に立てたら・・と話を始めるLinda。

一曲、WSクワイアの歌を聞いてから早速アドバイスが。
両隣の人の声を良く聞くこと。他のパートの音を良く聞くこと。それはグループで歌う上で重要なこと。
もし自分の声しか聞こえないようなら、それは声が大きすぎ、と。
自分のピッチの確認や、他の人の声とブレンドするためには、周りの人の声を良く聞かなければならない。

・・・・耳が痛いです(汗)
ついつい盛り上がって暴走してしまったり、自分の声が聞こえないと不安になったり・・ズバリ自分の苦手なことを指摘され反省。

同じような内容のことを、これから続くWS中何度も何度もLindaは口にしていました。
クワイア全体が大きな円の中にきれいに納まること。
自分の声を響かせることだけを考えずに、聞き手に、「一つにまとまったハーモニー」を聞かせよう、メッセージを伝えよう・・ということを忘れてはいけない。

「わがままを押さえて、皆でシェアすること」
これって歌に限らず、生きていくうえでも大事なことですよね。
ゴスペルを学んでいると、このように人生においての学びもたくさんあります。

自分の生い立ちも話してくれました。
10人兄弟の末っ子であること。4歳の時父親から歌うことを教わり始めたこと・・など。
そして、
「11歳からプロとして歌っていて、それから40年以上も音楽業界にいる・・・あ、こんな事言ったら、年齢ばれちゃうわね!」
といって豪快に笑う彼女は、偉大なシンガーであっても周囲に物々しさを微塵も感じさせない、愛すべき女性でした。

そしてLindaリードによるWSが始まって少したった頃何気なく会場の後ろを振り返ると、ギターをもった背の高い白人男性が。
今日のWSには来ないものと思われていたTommy。
自分の存在をアピールするわけでもなく、黙って静かに会場に入ってきて一番後ろに座ってWSの様子を眺めています。
そしてしばらくしてから後ろを振り返ると彼の姿は無く。
ちょっと様子を覗きに来ただけだったのかな・・残念・・と思っていたのもつかの間、ファーストフードと思しきチキン(笑)とジュース片手にまた静かに元の席へ。

そして曲中、不意打ちでLindaに呼ばれ、チキンをもぐもぐしながら(笑)前に出てくるTommy。
はにかんだ笑顔がなんとも言えずキュートです。
静かなゆっくりとした口調で参加者に「来てくれてありがとう」と。
いえいえ、それはこちらの台詞です。

そしてここからはTommyとLindaと二人が言いたいことを言い合い(笑)WSは進んでいきます。

一度でもゴスペルのWSに参加したことがある人ならご存知だと思いますが、よりよくするために急な変更はあたりまえ。
WSの前日にまでも歌詞にハワイ語が追加されたりと、今回もドキドキな予感はありました(笑)

Tommyが次にやってみよう!と言い、リードシンガーが歌い始めた歌を聞いて一瞬固まる参加者。
前日まで聞いたことが無い曲(笑)
急遽歌詞が配られ、どんどん音取りが進んでいきます。

その後もTommyとLindaの「I think....」という台詞とともにどんどん生まれ変わっていく曲たち。
ハーモニーのところ、ユニゾンで歌ったほうがいいんじゃない?
ここ、ソロだけじゃなくてクワイアも一緒に歌ったほうがいいんじゃない?
アルト、ここの音はこういう風に動いて・・・・。
ここは日本語で・・・・。

皆きっと頭の中はフル回転でついていこうと必死だったはず。
でもなんとも言えず楽しいんですよね。こういう時間も魅力の一つです。
次はどうなるの??期待をこめていつの間にか変更を心待ちにしてまう。だって生まれ変わった後のほうがかっこいいし、気持ちいい!!

この日は途中からTommyのギターも聞け、おなかいっぱいで帰宅しました。

そしてコンサート当日。

午前中の最後のWS開始の時、Lindaが静かに話し始めました。
お母様が1ヶ月前に亡くなったばかりだということ。
人生で最もつらい時期で、こんな風に自分に笑顔が戻るなんて考えられもしなかった、と。
でもそれを乗り越えて今回日本に来れた事、とても喜んでいました。
コンサート前、ステージの袖で待機している時に、「これ、母のものなの。」と言って指輪を見せてくれました。
なんだかLindaだけじゃなくて、その場にいる皆が彼女のお母様に守られているような、そんな感じがしました。

 
このWSでのスタッフの方々の働きはとても素晴らしいものでした。
海外からアーティストを招き、WSの参加者を全国から広く募り、会場を手配し・・・想像を絶する大変さだと思います。
WSが始まってからも、変更、また変更・・・その全てに参加者が不便を感じないように迅速に対応してくださり。
このコンサートの日のお昼も、サラダ、ホットドック、おにぎり、デザート、コーヒー・・・手作りのものを膨大な量用意してくださっていました。
朝何時から用意をしてくださったのだろう・・と思って胸が熱くなりました。
ひとつひとつ、温かくて、とてもおいしくて、寝不足も疲れも癒されました。
ありがとうございました。

その後はバンドのサウンドチェック、クワイアを交えてのリハ・・と時間はどんどん進んでいきます。
Tommyは終始リラックスした感じで、彼の周りには笑顔が絶えませんでした。
そして開演前、Tommyは自らクワイアの楽屋の前まで出向いて、祈りの時を持ってくれました。
なんだか数日のWSでしたが、Tommyがお父さん、Lindaがお母さんで皆が大きな一つの家族になったような気がしました。

 
Tommyの曲って、今まで自分が経験してきたゴスペルと雰囲気が違って。
初めて聞いたときは少し戸惑ったのですが、もうこの頃にはすっかり彼の、彼の曲の魅力に取り付かれていました。
彼の持つ雰囲気と一緒で、美しく、深く、優しい想いがあふれ出していきます。

曲の構成がわからなくなって、日本語なのか英語なのかクワイアが迷った時も、
「言葉なんて、実はそんなに重要じゃないんだ。大切なのは、心の一番深いところから神を思う気持ちなんだよ。」
伏し目がちに言った彼の姿、言葉が、彼の雰囲気にあまりにぴったりで、そのシーンが強く心に残っています。

コンサート中のMCでも、小さい頃とても恥ずかしがりやだったこと。
シャイな人は時として孤独を感じるということ。
そんな時に、自分の名前を知っていて、自分を気にかけてくれる神の存在がどれだけ重要であったか・・ということを話していました。
派手であったり大げさであったりすることなく、彼が静かに、でも熱く激しく神の存在を愛している・・ということがあの場に居た全員が感じたのではないでしょうか。

TommyとLinda。
このWSで出会った皆さん。またどこかで会えますように。
(文:おがわ まいこ)














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